こんにちは、Fitnessこうた理学療法士の林です。
皆様、『変形性膝関節症』を聞いたことはあるでしょうか?
よく言われるのが、O脚といった膝の変形です。
(内側に変形するX脚も含まれます)
今日は、
👉なぜ?このように変形をしてしまうのか?
👉どうやって防ぐのか。
について解説していきたいと思います。
§1.原因は前ももの使いすぎである。
ももには大きく分けて、前の筋肉と後ろの筋肉があります。
(正確にはもっとありますが、今回解説したい筋肉はこれらです)
今回の原因となる、もも前の大腿四頭筋(膝を伸ばす筋肉)は、図のように大きな筋肉であり、それ膝のお皿(膝蓋骨)でまとまって、お皿のちょっと下のところ(下腿骨の脛骨粗面)にくっ付きます。
オスグットって聞いたことありますか?中学くらいになる成長痛ですが、その原因がこの筋肉です。
(正確には骨と筋肉の成長過程での差による骨変形の炎症であり…ウンタラカンタラ)
要はこの筋肉は膝のお皿の下、一点にくっ付きます。
さあ、ここで自分の足を見てください。膝から下の太い丸太のような部分へ一点固定です。(太くない人はごめんなさいw)
安定しませんね。膝から下がブラブラしてしまいそうです。
しかし、膝はブラブラしません。膝は筋肉以外にも靭帯で固定されています。
しかし問題なのが、靭帯は一度伸びたらほぼ元には戻らないことです。
もも前の大腿四頭筋のような大きな筋肉のパワーを靭帯で受けていると、徐々に靭帯が緩んでしまいます。靭帯が緩むと膝がぐらぐらになります。
関節は歯車と同じです。しっかり噛み合わず動いていると削れてしまいます。
歯車🟰関節へストレスがかかると、膝に水が溜まります。更に関節がすり減って変形してしまうと、変形性膝関節症になってしまいます。
§2.防ぐ方法は?
先ずは、膝周辺の筋肉が固まっているのをゆるめましょう。その為には股関節のストレッチや、ももや膝の筋膜リリースが有効です。
しかし、これらは痛みを取るための対処療法でしかありません。(膝が痛い人にはとても有効な為、先にやっていただく必要はあります)
真に膝を守るには筋肉で固定する必要があります!
§3.膝を筋肉で守る。もも裏の筋肉の重要性と鍛え方
先に述べたように、ももの前の使い過ぎ(膝の前の一点固定)が宜しくないのは、お分かりいただいたと思います。では筋肉でこれを3点固定にしたら安定すると思いませんか?
ももの後ろのハムストリングス(膝を曲げる筋肉)は膝を裏から2点で固定しています。
もも裏の筋肉が使えたら膝が1点固定から3点固定になり、安定性が格段に増します。すると膝の関節や靭帯への負荷も激減します。
しかし多くの人がももの裏の筋肉が使えていません!
この筋肉を使うにはトレーニングが必要なのです。
股関節を柔らかくして
もも周辺の筋肉を緩め
ももの後ろを鍛える
この方法は生涯歩いて生活する為、膝の寿命を伸ばすのにとても有効です!!
是非皆様試してみてください。